東京電力は12日、火力発電燃料の液化天然ガス(LNG)を2017年4月から17年間、年間最大約120万トン購入する長期契約を英BPグループのBPシンガポールと結んだと発表した。
調達量の約半分は、北米の天然ガス市場価格を指標とした安価な新型ガス「シェールガス」など軽質LNGとなるとみられる。これにより、東電は年間約200万トンの軽質LNGを確保できる。特定の地域やガス田に供給元を定めない「ポートフォリオ契約」のため、供給遅延リスクが回避できるなどのメリットがある。
東電は将来的に、調達する年間2千万トンのLNGの半分を軽質LNGとし、燃料費の削減を図る考えだ。