◆会員数は現在620人
塚原監督は「体操を志す子供たちに、安全で自由に体操を楽しめる環境を提供したい」という強い思いから体操教室の環境整備を進めるとともに、教室のなかから選手を選抜して育成し強いクラブをつくるという活動を展開した。
次第に選手が育ち、84年にロサンゼルスオリンピック代表に女子5人を輩出し、同年の全日本体操競技団体選手権では女子団体優勝を果たした(以降13回連続優勝)。以後のオリンピックには毎回、日本代表を輩出。アテネ大会では塚原夫妻の長男・直也選手が男子団体で金メダルを獲得するまでになった。累計のオリンピック代表選手は24人(男子1人、女子23人)となり、国内の大会は常に上位の成績を収め、世界選手権でも優秀な成績を積み上げてくるまでになった。
一方、体操教室の拡充も進んだ。会員数は現在620人となり、国内有数の体操教室として地域の子供たちの健康づくりに役だっている。しかも、世界トップクラスの選手と同じ施設内で行われることで、世界のレベルを最も身近に感じて練習できる環境であることから、他に例のない特徴的な教室となっている。