CD中心の日本市場 縮小ジレンマ
世界の音楽業界では、一定額を支払えば音楽が聴き放題となるストリーミング型の配信サービスが急速に普及している。先行するスウェーデンの「スポティファイ」は欧米を中心に約60カ国でサービスが展開され、米国に次いで世界で2番目に市場規模が大きい日本への進出も準備中だ。
CDから有料配信のダウンロード、そしてストリーミングへと移行してきた欧米のように、日本でも音楽の楽しみ方が変わる可能性は小さくない。ただ、日本では音楽売上高の8割をCDなどパッケージ商品が占める一方、有料配信は需要が年々減少しており、配信サービスの前途は不透明さも抱える。
「黒船上陸」は難航
「懐かしの名曲から最新のヒット曲まで、数百万曲を手軽に楽しんでいただけるサービスをご提供します」
スポティファイのホームページには、日本でサービスを始めることが告知され、心待ちにする音楽ファンも少なくない。