2014.7.23 19:17
仮想通貨「ビットコイン」の取引所で破産手続き中の「マウントゴックス」の債権者集会が23日に東京都内で開催された。現時点で破産管財人の確保する資産が預金で6億9800万円、ビットコインで20万ビットコイン(BTC、約120億円)であることが明らかになった。ただ、最終的な資産や債権の額は把握しきれておらず、清算による債権者への分配額がどの程度になるかについては不透明のままだ。
債権者集会は約2時間にわたり非公開で実施された。ビットコインや現金を消失した実態にはいずれも「調査中」とした。「調査中という説明ばかりで何も分かったことがない。納得できない」。船橋市在住の20代の男性会社員はこう吐き捨てるように話した。
説明者は管財人の弁護士だが、マルク・カルプレス最高経営責任者(CEO)も出席し、債権者から促されて陳謝する一幕もあった。出席者からは管財人が確保する20万BTCについて「現金化せずに返してほしい」との要望も挙がった。
破産債権は顧客からの預かり金で約87億円あるが、これには消失したビットコインの分は含まれていない。12万7000人とされる債権者の99%以上が外国人であることから把握が難航。破産債権の届け出期限は当初の11月28日としていたが「相当期間伸張されることが必要」との説明もあった。債権者集会は11月に再度開催される予定だが、債権がどの程度になるか確定するのは次回も難しい公算が大きい。