スズキの新ジャンルの軽自動車「ハスラー」のテレビCMが話題を呼んでいる。4月末まで放映した「キャンプ」編から、現在も続く「野外ライブ」「釣り」に、新たに「海」編が加わるなどパワーアップ。実用的な軽というよりも、スポーツ用多目的車(SUV)として、さまざまなシーンで利用できる「遊べる軽」のイメージ定着に力点を置いている。
ハスラーのCMは、有名人をあえて起用しなかったという。あくまでも主役を軽自動車に置きたかったというのが狙いで、利用するすべての人に「ハスラーと一緒なら毎日が楽しくなる」と思ってもらえるようCM作りが始まった。演出としてアクティブ感やワクワク感を前面に打ち出した。
CMでは、映像の中でクルマの形をかたどり、配置されている遊び道具はCG(コンピューター・グラフィックス)ではなく、すべて本物のアイテムを使って手作業で並べたという。「海」編では、パラソルやクーラーボックス、水着、フラッグ、デッキチェアなどを用いた。
また、遊び心のあるCMに大きく貢献したのが、往年の名曲である「Papa Loves Mambo(邦題:パパはマンボがお好き)」のオリジナルアレンジバージョンの起用だ。この曲は、アル・ホフマン、ディック・マニング、ビックス・ライヒナーの3人の共作で作られ、1954年ペリー・コモによって歌われ、日本でも大ヒットした。