2014.7.18 06:49
ソニーは10月7~11日に開かれる国内最大の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC JAPAN(シーテック ジャパン) 2014」の出展を見送る方針を固めた。業績悪化を受け、全社的なコスト削減を進めているため。海外の見本市と比べ、シーテックの存在感が低下していることも背景にある。
シーテックの実施協議会が17日に開催概要を発表したが、ソニーは出展を申し込まなかった。人員削減などの構造改革を進めている最中で、出展費用が負担になるというのが主な理由。
一方で、海外の家電見本市は、9月にドイツで開かれる「IFA」、来年1月に米国で開かれる「CES」に出展する。シーテックが国内市場向けなのに対し、IFAやCESは世界的な注目度が高いためだ。
シーテックは、電機大手では日立製作所も昨年から出展しておらず、出展企業や来場者数が減少傾向にある。新興国勢との競争で国内家電メーカーの苦戦が続いていることや、少子高齢化による日本市場の縮小も原因の一つで、シーテックは曲がり角を迎えている。