NHKの籾(もみ)井(い)勝(かつ)人(と)会長は15日の定例会見で、25日に就任半年を迎えることについて、「現場を回って職員と話すことで、自分がNHKに溶け込んでいる実感を持つことができた」と手応えを語った。また、今秋策定する次期3カ年の経営計画に絡み、「東京五輪などを控え、世の中が大きく変わりつつある中、3カ年だけではもの足りない」と述べ、インターネット活用を含むNHKの長期ビジョンを同時にまとめる考えを示した。
籾井氏は「スタート時は心配をかけた。役職員が気持ちを一つにして頑張りたい」と述べ、若手・中堅職員がNHKの将来像を議論するプロジェクトや、職員からメールを直接受け付ける「籾井ボックス」を開設したことを明らかにした。
期末報酬140万円を自主返上することについては「私個人の思いと判断で決めた」と語り、詳しい理由は明らかにしなかった。