羽田-東京間30分→18分 JR東 新線開通、五輪後2020年代半ばめど

2014.7.15 21:37

 JR東日本が検討している東京都心と羽田空港を結ぶ新路線で、同社が東京五輪開催後の2020年代半ばをめどに開通を目指していることが15日、分かった。総事業費は約3千億円を想定。東京駅や新宿駅から羽田までの所要時間は現在の半分近くの20分前後まで短縮される見込みだ。

 新路線は、一部休止中の東海道貨物線を活用。JR田町駅付近から東京湾岸を通る貨物線の区間を旅客線に変更し、地下線を経て羽田に乗り入れる。新宿-羽田間は現在の40分台が最短23分、東京-羽田間も現在の30分前後が最短18分に短縮が見込めるという。

 ただ、地下線は工事の難易度が高く設計にも時間がかかるため、開業は東京五輪後の2020年代半ばがめどとなる。3千億円の総事業費は国と地元自治体、JR東が3分の1ずつ負担する案が浮上している。

 JR東には浜松町-羽田間で運行する子会社の東京モノレールがある。だが中長期的に羽田の国際線が拡充されれば都心-羽田間の旅客需要の増大は必至。東京モノレールの輸送力には限界があることから新路線の検討を進めていた。

 政府は昨年に1千万人を突破した訪日外国人客数を平成42年までに3千万人に増やす目標を掲げている。都心-羽田間のアクセスが改善すれば日本の国際競争力強化につながるとの期待があり、国土交通相の諮問機関、交通政策審議会は5月、東京圏の鉄道網整備についての議論を開始した。

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