□パチンコ本来の面白さ、そして新たな可能性を追求
大衆娯楽として長年、人々の生活に寄り添い、時代ニーズとともに変化を遂げてきたパチンコ。かつては玉の動きを楽しんだシンプルな娯楽も、いまや液晶やギミックの搭載、さらには振動や風による演出など、エンターテインメントマシンとして格段にその表現力を高めてきた。他方、映画やアニメなどのメジャー版権の採用や、人気トップアイドルとのタイアップ等、遊技以外の魅力で人々に訴求する努力も欠かさない。さらには、再びパチンコ本来の面白さに焦点を当て、そのゲーム性を堪能してもらえる遊技機の登場に向けた内規の変更を実施。今年後半には、また新しい魅力を持つパチンコが市場に投入されることになる。
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■本来の面白さに多様なプラスα
ここ数年の間に、パチンコはさまざまな機種タイプのマシンを市場に送り出してきた。出玉感を重視したMAXタイプ、大当たりのしやすさと出玉感のバランスにこだわったミドルとライトミドルタイプ、そして当たることに重きを置いて開発されたライトや甘デジタイプ。昨今では、かつて人気を博した“羽根物”と呼ばれる昔懐かしいアナログの魅力を持つパチンコも市場で一定のシェアを獲得しつつある。
パチンコ機の開発において、スペック面でのゲーム性の多様化を目指すなか、遊技に対する投資金額のバリエーションは増え、プレイヤー自身がゲーム性を選べるシステムも登場した。出玉の連続性を選ぶか、安定感を選ぶか等、プレイヤー自身の遊技参加に対する自由度も拡大。このほか、パチスロのゲーム性をはじめ、他のアミューズメントマシンの面白さをパチンコのゲーム性にマッチングさせるなど、画一的な遊技機市場脱却に向けたさまざまなトライが行われている。