三菱重工業が26日、東京都内のホテルで開いた株主総会では、戦時徴用をめぐる韓国での損害賠償訴訟について、株主から質問が相次いだ。一部の株主からは「賠償金は支払わないでほしい」との声もあがった。
三菱重工は係争中であることを理由に詳しい説明は避けたが、「国家間ですでに解決した問題であり、韓国の判決は遺憾だ」と回答した。
また質疑に先立ち宮永俊一社長は、仏重電大手アルストムへの買収提案について「提案が採用されなかったことは残念だ」と説明。その上で「エネルギー・環境事業で、さらに積極的な展開を推進していく」と述べた。
取締役12人の選任などの議案はいずれも賛成多数で可決された。総会の出席数は1735人だった。