ソフトバンクは17日、提携している米ブルームエナジー社(カリフォルニア州)製の燃料電池発電システム「ブルームエナジーサーバー」が本社ビル(東京都港区)で同日稼働したと発表した。孫正義社長は「携帯電話とヤフーの通信サービス利用者約5000万人に電力を提供すればセット割引もできる」と述べ、電力事業の拡大展開を含めた将来の可能性を語った。
同日本社敷地内で行われた運転開始セレモニーには、キャロライン・ケネディ駐日米大使やブルーム社の社外取締役を兼ねるコリン・パウエル元米国務長官らが出席。ケネディ大使は「再生可能エネルギーの日米連携は重要な出来事」とあいさつした。
孫社長はまた、ブルームエナジーサーバーによる電力供給の値段を「10年間、1キロワット時25円で値上げしない」と述べ、一般の電力価格より2円安い価格に設定することを明らかにした。