「8K」東京五輪での普及期待 見えてきたテレビの近未来 (1/4ページ)

2014.6.15 08:01

 NHK放送技術研究所の研究成果を展示する「技研公開」が5月29日~今月1日、東京・砧の同研究所で開かれた。今年は2020年東京五輪での普及が期待される「8Kスーパーハイビジョン」の展示が目玉。2日に試験放送が始まった「4K」を超える高精細放送が現実に近づく一方、8K以降の「未来のテレビ」を模索する研究も続いている。(三品貴志)

 会場では高感度8Kカメラで撮影されたミラノ・スカラ座のオペラ「リゴレット」の一部が上映。舞台の全景を撮った映像だが、衣装や美術が細部まできめ細かく映し出され、実際に劇場にいるかのような臨場感を味わえた。

 8K関連の展示は全体の半数近くに及び、カメラから伝送技術、音響など多種多彩。藤沢秀一所長は「8Kに必要な技術をあますことなく展示した。東京五輪が開かれる2020年の放送の形を予感できるはずだ」と自信をにじませた。

 「フル8K」視野に

 機材は高性能、小型化が進み、8Kの「フルスペック(最高仕様)」を視野に入れたものが目立った。昨年も展示された小型カメラヘッドは、以前の倍の毎秒120フレーム(画像枚数)での撮影が可能になり、動きの速い被写体をより滑らかに描写できるようになった。また、新たに開発した世界最高1億3300万画素のイメージセンサーによって、対応カメラのさらなる小型化が期待できるという。

8K、4K、2K映像に同時出力する機材も展示

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。