日本初の民間企業による科学実験教室を始めたリバネス。6月で会社設立からちょうど12年。実験教室を通じ、ものごとを自ら考え、解決する人材を育てるという創業時の理念は、アジアを中心とした海外にも広がる。数多くのベンチャー企業立ち上げの経験を生かし、新産業の育成にも力を入れる。
--理科教育、ものづくり教育の現状について
「私たちが理科教育を通じて、単に知識を植え付けるということではない。まだ何もわかっていないことへのチャレンジが理科教育の醍醐味。やりたかったのは好奇心のタネ、課題を定義する力、課題を設計する力を育てること。低成長、人口減少社会のなかで、いままでの解決手法ではあらゆる課題に対応できない。自ら課題を設計し、解決していく能力が求められる」
--小学生向けロボット教室「ロボティクスラボ」、小学生向け科学教室「ディスカバリー」もそうした考えが根底にある
「このうち、ロボティクスラボは板を削ったり、板金したりというところから、自分でプログラムを作成し、動くロボットを体系的に学べる4年間のプログラム。自らが考えた素材や電子部品を使って組み立ててものを動かす。4年間を学ぶと、自分でものを作れるようになる。受験には関係はないかもしれないが、自分が考えたものをかたちにできることは生きていく上で大きな自信になる」