白元が経営破綻 「ホッカイロ」や「アイスノン」、防虫剤「ミセスロイド」販売

2014.5.29 20:45

 防虫剤「ミセスロイド」などで知られる日用品メーカーの白元(東京都)は29日、民事再生法の適用を東京地裁に申請し、経営破綻した。負債総額は約255億円。間瀬和秀取締役が6月1日付で代表取締役社長代行に就任し、事業を継続しながら再建を図る。

 同社は1923年(大正12年)にナフタリン防臭剤の製造販売を目的に創業。使い捨てカイロ「ホッカイロ」や保冷枕「アイスノン」などのロングセラー商品を生み出してきた。2000(平成12)年には大正製薬から殺虫剤「ワイパア」ブランドの営業権を取得。同製品の製造業者を買収し、殺虫剤事業に参入するなど取り扱い製品を拡大させ、2010(22)年3月期の売上高で約332億円を計上した。

 しかし、他社の新規参入の影響などを受け、主力のカイロや保冷剤の売り上げが大幅減収となり、13(25)年3月期は売上高が約304億円に落ち込んだ。このため、新製品開発に向けた関係強化を目的に13(22)年5月には住友化学に対し第三者割当増資を実施。また、収益性が低く資金負担が重いカイロ事業を今年1月に興和(名古屋市)に売却するなど経営改善に努めていた。

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