ホンダは26日、世界的ロングセラーバイク「スーパーカブ」の形状が、特許庁から他社商品と識別できる「立体商標」に登録されることが決まったと発表した。
半世紀以上にわたり一貫したデザインコンセプトを保ち、デザインを見ただけでホンダの商品だと認識されるようになったため。乗り物が立体商標に認められたのは国内初という。
特許庁はホンダの出願を2013年2月に拒否したが、今年3月に不服審判が認められた。
スーパーカブは同社の創業者、故本田宗一郎氏が自ら開発を指揮し、1958年に発売。無駄のないデザインが愛され累計生産は8700万台(3月時点)を超えた。アジア各国でコピーモデルが出回ったこともあり、海外でも立体商標を出願する可能性があるという。
国内では、コカ・コーラの瓶や、乳酸菌飲料「ヤクルト」のプラスチック製容器などが立体商標を認められている。