ＪＣＯＭが関東でＡＭラジオ３局の同時放送を開始　文化放送など

　ジュピターテレコム（ＪＣＯＭ）は２６日、ケーブルテレビ「ＪＣＯＭテレビ」で、２７日からＡＭラジオの同時再放送サービスを開始すると発表した。ＴＢＳラジオ＆コミュニケーションズ、文化放送、ニッポン放送の在京ラジオ３社と提携し、栃木を除く関東の１都５県で提供する。

　牧俊夫社長は同日の会見で「（ラジオ再放送は）他のエリアでも協業を検討中。地域密着型メディアとの連携を進めていく」と述べ、今後も協力関係を拡大していく方針を示した。

　ＪＣＯＭテレビでのラジオ放送は、データ放送の音声送信機能を使ってラジオ局から送信される放送を有線で再送信する。対象地域のＪＣＯＭ加入４４１万世帯のほか、地デジ１０チャンネルの「ＪＣＯＭテレビ」のデータ放送メニューから聴くことができる。

　ラジオ放送は災害情報など各種地域情報の重要発信源として有用性が再認識されている。同社は関西でＭＢＳラジオと提携して提供しており、関東では初めて。

　一方、ＪＣＯＭは４月にＫＤＤＩ子会社のＪＣＮを合併し、６月１日からブランドやサービス名称などを「ＪＣＯＭ」に統合する。ＪＣＮと放送局を統一し、ＪＣＯＭグループは３１社７４局となる。今後は情報システムを一本化し、完全融合を目指す。