【挑む】久原本家・河邉哲司社長 「海外進出は使命」 食文化の輸出に意欲 (1/2ページ)

2014.5.22 05:00

 「久原醤油」「茅乃舎だし」をはじめとする和風調味料や加工食品を販売する久原本家が、満を持して海外に本格進出する。目指すはフランス・パリと東南アジアだ。1893(明治26)年にしょうゆ蔵として出発してから120年余り。4代目として業容を拡大してきた河邉哲司社長は「しょうゆ、だしという、和食の『真ん中』を担う当社にとって、海外進出は使命」と、日本の食文化の輸出に意欲をみせる。

 --海外進出が現実味を帯びてきた

 「だしやしょうゆ、調味料を販売する店舗『茅乃舎』を3年以内にパリでオープンしたい。今は物件を探そうとしているところだ。和食に関連したライフスタイルも提案するような店づくりを検討している」

 --パリを選んだ理由は

 「当初は米ニューヨークに進出する計画だったが、今年に入りパリへ変更した。フランス人は日本製品の裏にある文化まで理解しようとする。食文化の輸出という意味でも、まずはフランスがいいと思った」

 --現在の和食ブームは進出する上で絶好の追い風になる

 「もちろん和食ブームは良い傾向だが、使命感の方が強い。当社にはしょうゆがあり、だしがある。つまり和食の真ん中を担っている。ならば海外進出しないといけない。1978年に家業を継ぐ前から貿易の仕事に関心があったが、そのときはこうした商品を海外へ輸出するなど夢のまた夢だった。海外出店は30年ぐらいの長期的スパンで取り組む覚悟がないといけない」

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