伊藤園がリニューアルした「おーいお茶」と同「濃い茶」=8日、東京都千代田区【拡大】
緑茶飲料シェア首位の伊藤園は8日、主力のペットボトル飲料「おーいお茶」など2品目を刷新し、12日に発売すると発表した。市場規模が4年連続で拡大すると見込む中、茶葉のブレンド変更など品質向上をアピールし、昨年の販売量8400万ケースから10%伸ばしたい考えだ。
「おーいお茶」は、従来2~3割使っていた契約栽培茶葉の比率を5割程度に増やして旨味をアップ。同「濃い味」は「濃い茶」に名称変更し、新たに抽出過程で抹茶を加え、旨味と渋みを強化する。いずれも500ミリ商品を25ミリリットル増量、税別希望小売価格は140円に据え置いてお得感を打ち出す。
今年は同社の緑茶飲料の開発から30周年の節目に当たる。季節商品の投入などでさらにブランド力を高める計画だ。
競合メーカーは特定保健用食品(トクホ)など新機軸の緑茶飲料を投入しているが、伊藤園は「消費者の簡便志向を背景に、市場規模は今年も5%程度伸びる」と予測。レギュラー品の品質向上によってシェア堅持を目指す。