東京電力は2日、福島第1原子力発電所の廃炉・汚染水対策を手がける社内分社「福島第1廃炉推進カンパニー」と英原子力施設関連企業のセラフィールドが、情報交換を柱とする「協力声明」に署名したと発表した。英国訪問中の安倍晋三も署名式に臨んだ。
声明では、廃炉作業中の両社の原子炉を互いに視察するなどして情報を共有・交換するなどの項目が明記されている。
セラフィールドは、使用済み核燃料の処理などを経験し、英国内で放射能漏れ事故を起こした原発の廃炉作業も進めている。
一方、東電は今後、福島第1原発の廃炉作業を本格化させる。両社が技術面などで協力し、安全に廃炉作業を進める。
増田尚宏・福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者は「廃炉・汚染水処理で最新鋭の知見を持つセラフィールドと協力できるのは大変有意義」とコメントした。