大学卒業時に就職先が決まっていない学生を対象に就職支援を行うジェイック(東京都千代田区)は、入社後の活躍度合いの追跡調査に乗り出す。
同社は既卒者・第2新卒者の就職支援で、中小企業を中心に、1万人以上の就職活動を成功に導いた実績がある。こうした中、東洋大や駒沢大など提携先の大学側から、「ブラック企業」が社会問題化している点を踏まえ、「卒業生の定着率が高い中小企業を紹介してほしい」といった要望が強くなっているという。
このため就職後の状況を調査する専門部署を発足。「面接でこういった受け答えをした人が活躍している」「この分野で実力を発揮している」といった傾向を分析する。集めたデータを活用し、学生と企業のマッチングを効率的に進めるシステムを1年後にも導入する計画だ。
一方、面接では好印象を受けたとしても、入社後は期待はずれといったようにギャップが大きい場合もあることを考慮。中小企業に対しては今年10月をめどに「採用塾」をスタートし、人材の見極め方など採用に関するノウハウを伝授し、優秀な人材を確保できるよう支援する。