■フィリピン人講師起用で低料金
レアジョブのオンライン英会話サービス「レアジョブ英会話」が利用者を増やしている。この1年半で会員は10万人近く増え、業界トップクラスの23万人に達している。加藤智久社長は「自動車の運転のように誰もが英語を話せる世界を作りたい」と力を込める。
レアジョブ英会話は、インターネット通話ソフト「スカイプ」を活用したサービスだ。利用者は、パソコンやタブレット端末、スマートフォン(高機能携帯電話)上でスカイプを起動すれば、画面や音声を通してマンツーマンのレッスンを受けられる。しかもオンラインサービスのため、5分前までに予約すれば朝6時から夜中1時までいつでも利用できる。
料金プランは4種類。このうち月額5800円のプランは毎日1レッスン(25分)受けられるほか、「毎日100分プラン」は1レッスン当たりの料金が129円と最も安い。平均3万円弱といわれる英会話学校の受講料に比べればかなり割安だ。これは約3700人いる講師のすべてを人件費の安いフィリピン人が占めているためだ。
オンライン英会話は参入障壁が低いビジネスで、50~100社も競合がいるとされる。フィリピン人講師の起用も同社の専売特許ではない。もっとも同社の場合、講師の実に4割が同国屈指の名門であるフィリピン大学の在校生や卒業生だ。
しかも、「講師がやる気や能力を引き出しているかを数値化してサラリーに反映させ、サービスの質を高めている」(加藤社長)という。