【ITビジネス最前線】Upverter ハードウエア開発をオンライン化 (1/4ページ)

2014.4.15 05:00

 ■エンジニアチームがクラウドで協働

 「Upverter(アップバーター)」は、伝統的なハードのエンジニアリングをクラウド空間に持ち込むスタートアップだ。従来のデザイン自動化プラットホームや「AutoCAD(オートキャド=図面描画やアニメーションが可能な設計支援ツール)」によって作成されたコンテンツをめぐって、エンジニアチームがクラウド上でコラボレーションできる場を設ける。ブラウザ上で操作できる回路図キャプチャーやプリント基板設計レイアウトツールも同時に提供している。

 彼らは、従来はハードウエアエンジニアリング用ソフトが担ってきたオフラインのプロセスをオンライン化することで、エンジニアがどこにいてもリアルタイムで協働できる世界を目指している。

 ◆大幅コストダウン

 2010年にカナダ・トロントで創業、11年にはスタートアップ養成の米ベンチャー「Yコンビネーター」に参加し、趣味でハードウエア開発に取り組む人たちのための、クラウドソース型デザインプラットホームとして始まった。最近になって法人顧客獲得に力を入れるようになり、事業拡大のため200万ドル(約2億300万円)以上の資金を3月に調達した。

 アップバーターは「Github(ギットハブ)」のハードエンジニア用だと考えればいい。ギットハブはソフトウエアの開発者向けに、開発過程をトラッキングできるクラウドサービスを提供しており、人気が高い。物理的にどこに住んでいても、ソフトウエア開発者が互いの仕事を書き換えずに一つのプロジェクト上で協働できるからだ。ギットハブがピンとこない方のために説明するならば、アップバーターは回路図設計のための「Googleドキュメント」といったところだ。

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