P&Gが粉末、液体に替わる「第3の洗剤」投入 10年後に市場シェア20%獲得狙う

2014.4.15 17:14

P&Gの新形状の「ジェルボール型洗剤」をPRする東尾理子さん、奥山真司社長、ハリセンボンの近藤春菜さんと箕輪はるかさん(左から)=15日、東京都中央区

P&Gの新形状の「ジェルボール型洗剤」をPRする東尾理子さん、奥山真司社長、ハリセンボンの近藤春菜さんと箕輪はるかさん(左から)=15日、東京都中央区【拡大】

  • P&Gの新形状の「ジェルボール型洗剤」をPRする東尾理子さん、ハリセンボンの近藤春菜さんと箕輪はるかさん(左から)=15日、東京都中央区

 P&Gは15日、粉末でも液体でもない新形状の“ジェルボール型洗剤”の発売記念イベントを都内で開催し、約10年後に国内洗剤市場の約20%をジェルボール型洗剤に塗り替える目標を明らかにした。

 2001年に同洗剤を発売した英国ではすでに市場の20%を占めており、12年に投入した米国では1年後に約8%のシェアを獲得した。国内洗剤市場は現在、液体が約6割、粉末が約4割を占めるが、黒木昭彦執行役員は「欧米に負けないスピードでジェルボール型洗剤の市場は形成できる」と自信を見せた。

 同洗剤は、独自の新素材を使った水溶性フィルム「マジックフィルム」に、洗浄成分を濃縮した新「ウォーターアクティベート処方」のジェル状洗剤を密封。フィルムは簡単に破れない強度があるが、少量の水で溶ける。ジェルボール1個を洗濯槽に直接投入するため、計量不要などで洗剤がこぼれる心配もない。

 まずは、同社の洗剤ブランド「アリエール」から「アリエール パワージェルボール」を4月19日に、「ボールド」から「ボールド ぷにぷにっとジェルボール」を7月中旬に発売する。価格は各460円(20個入り)で、詰め替え用は440円(同)。

 また、イベントにはプロゴルファーの東尾理子さんとお笑いコンビのハリセンボンが登場。東尾さんは「心の余裕は時間の余裕から生まれる。簡単洗濯で楽しんで家事をやってほしい」とPRすれば、ハリセンボンの2人は「これから洗濯が楽しくなる」と絶賛していた

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