三菱製紙は31日、全社員の約5%に当たる200人程度の希望退職者を募集すると発表した。対象は4月1日現在、満39歳以上の正社員。同社が希望退職を募るのは平成17年以来、2度目。主力の洋紙市場の縮小や競争激化で収益力が低迷しており、人件費を削減して収益性の改善を進める。
募集期間は7月1日から8日で、8月20日を退職日とする。退職者には通常の会社都合退職金に加算金を上乗せして支給する。また、希望者に対しては再就職支援も行う。
希望退職の実施に伴い、27年3月期連結決算に特別損失を計上する予定。業績への影響については、応募状況などを精査した上で公表する。