西武鉄道やプリンスホテルを傘下に持つ西武ホールディングス(HD)は19日、東京証券取引所から上場の承認を受けた。上場予定日は4月23日で、市場区分は東証が後日決めるが1部になる見通し。2004年12月に西武鉄道が有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止となって以来、約10年ぶりに再上場を果たす。
証券会社が投資家に配布する目論見書での想定売り出し価格は1株当たり2300円。最終的な売り出し価格は、投資家からの需要動向などを踏まえて4月14日に決定するとしている。
公募増資による資金調達は行わず、筆頭株主の米投資会社サーベラスなどが国内外で8085万5400株を売り出す。西武HD株の35.45%を保有するサーベラスは15%程度を売り出し、持ち分は20%程度となるが筆頭株主の立場を維持する見通し。また、それぞれ4%前後を持っている日本政策投資銀行と農林中央金庫も一部を売り出す。