2014.3.8 08:17
東芝が米グーグルの基本ソフト(OS)を搭載したノート型パソコン「クロームブック」を日本で早ければ4月にも発売することが7日、分かった。国内での販売は初めて。価格が2万~3万円程度と割安なことから、先行発売されている米国などでは話題を集めており、日本でも普及が進むか注目される。
パソコン市場をめぐっては、世界的な需要低迷に加え、中国や台湾メーカーが価格競争を仕掛けており、日本勢はいずれも苦戦している。東芝は安くて使い勝手もいいクロームブックによって、中台勢に巻き返しを図りたい考え。東芝の戦略が当たれば、他の日本勢も追随する可能性がある。
クロームブックは内蔵の記憶装置の容量を小さくし、通常のパソコンよりも価格を抑えている。ソフトはインターネット経由で文書作成、表計算などを利用。文書ファイルもネット上に保存する。重さも約1.5キロと軽く、起動時間も10秒と短い。
東芝は今年2月、米国の教育現場向けにクロームブックを投入。需要動向をみながら、販路の拡大を検討する。日本では4月にも、一般消費者向けに展開する方針だ。