セブン銀行が、東京メトロの駅構内でATM(現金自動預払機)を4月までに新たに54台設置し、従来の約4倍の規模に拡充することが、6日分かった。
セブン銀のATMは海外発行のクレジットカードで現金が引き出せ、訪日外国人の利用が伸びている。外国人客の利便性を高め、2020年の東京五輪に向けて官民が取り組む国際観光都市・東京の環境整備にも役立てる。
政府は訪日外国人を年間2000万人に増やす目標を掲げている。観光庁の調査では、両替や現金引き出しができる場所が少ない点に来日客の不満が多いことが浮き彫りになっている。
セブン銀行は来日客を念頭に、観光スポットや家電量販店、大型ショッピングモールにATMを配置。東京メトロの駅でも、08年以降、計16駅18台を設置。今回、新たに丸ノ内線銀座駅や日比谷線仲御徒町駅などに置き、設置台数は計55駅72台となる。