高齢化が進む中、中高年男性に多い加齢臭に対応した商品市場が活況だ。清潔への願望が高まるにつれて化粧品のほか、日用品や衣料分野にも拡大し、一大市場を築きつつある。
“加齢臭市場”で先陣を切ったのが、化粧品最大手の資生堂だ。同社は加齢臭という言葉を生み出し、1999年に中年男性が発する臭いの原因物質「ノネナール」を解明した。そして加齢臭の抑制効果のあるシャンプーなどの商品をブランド「ジョイフルガーデン」として市場を形成してきた。
ジョイフルガーデンの2012年度の売上高は前年度比20%増と好調だ。今月には別の消臭ブランド「エージープラス」からも加齢臭をケアする初のデオドラントスプレーを発売するなど勢いは止まらない。