2014.2.24 19:24
サッポロビールの限定商品「まるごと国産」をアピールする尾賀真城社長(中央)ら=24日、東京都渋谷区【拡大】
サッポロビールは24日、自社で開発・改良した大麦とホップで醸造した缶ビール「まるごと国産」を、4月22日から首都圏1都7県で5万ケース限定発売すると発表した。アルコール5・5度、350ミリリットルで想定小売価格は270円前後と、同社の高級商品「エビス」よりも高めの価格に設定。国産原料100%のビールは珍しい。
原料は、埼玉県行田市産の大麦「彩の星」と北海道上富良野町産のホップ「リトルスター」を使用。どちらもサッポロが十数年かけて改良した品種で、麦の旨味とホップの爽やかな香りが上品にマッチするビールに仕上げた。
尾賀真城社長が営業本部長時代の3年前、「独自性のあるオンリーワンの商品を」と号令をかけて開発を始めた第1弾商品。地域限定で小ロットの商品だが、発表会で尾賀社長は「利益よりも消費者の反応を見たい。縮小傾向のビール類市場を再活性化する話題作りになれば」と話した。