4月の消費税率引き上げを前に20日、イオンで食品や日用品など4000品目を対象に、電子マネー「ワオン」の購入ポイントを上乗せするセールが始まった。増税まで1カ月あまりとなり、駆け込み需要を狙った商戦が本格化している。
イオンの品川シーサイド店(東京都品川区)の専用コーナーでは朝から、水やビールなどをケースで買い求める消費者の姿もみられた。衣料用洗剤を8個入りのケースで購入した品川区の女性会社員(41)は「消耗品はいずれ買わなければいけないので早めに買うことにした。今後、子供のおむつや水、油なども買いだめしたい」と話した。
同社は3月末までに食品と日用品、ベビー用品で通常の3~4割の売り上げ増を見込んでいる。一方、増税後は反動で売り上げ減が懸念されるため、駆け込みセールの特典として店頭で利用できるポイントを上乗せし、4月以降の消費を喚起する。