若者のバイク離れなどで長らく低迷してきた国内の二輪車市場に復調の兆しがみえてきた。
新興国の工場で生産された低価格の「世界戦略車」の売れ行きが好調なことに加え、若い頃バイクに乗っていた中高年の「リターンライダー」も増加。2013年の販売台数は前年比4.1%増の46万463台と、過去5年では最高となった。
最大手のホンダは今年、近年では最多水準となる年間20種以上の新モデルを国内に投入し、メーンユーザーである若年層の需要掘り起こしに全力を挙げる。
「14年は二輪車のあるライフスタイルを提案できる新価値商品を提案し、市場活性化に向け積極的に取り組みたい」。ホンダモーターサイクルジャパンの井内正晴社長は3日の新型車発表会でこう強調した。
その先駆けが20日に発売する新型原付スクーター「Dunk(ダンク)」だ。同社が50ccスクーターの新型モデルを発売するのは02年以来12年ぶり。