--薬剤師教育にも役立つ
「薬局や薬剤師は今後、医療の窓口となることが期待されている。薬剤師の役割が広がるとNAVIシステムの利用者の裾野も大きく広がるだろう。薬学部の学生も、臨床実習直前に患者と面接する能力をテストする客観的臨床能力試験(OSCE)に合格することが求められている。医療NAVIにも、OSCEのシナリオが組み込まれている」
--今後、どう発展させていくのか
「症状を聞きながら病名や関連のデータをウェブ上で収集し編集できる、ドキュメント検索・編集システムなどを開発した。これから症例を増やしていけば、トレーニングの域を越えて、医療従事者が症状を聞きながら、カルテを作成していくことも可能になる。ウェブで医学的なデータを集めて考察し、より確度の高い診断につなげていくことができるようになるだろう」(広瀬洋治)
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【プロフィル】福田哲夫
ふくだ・てつお 東海大工卒。1962年岩崎通信機入社。野村電機を経て、76年データイースト設立、社長就任。日本アミューズメント工業協会副会長、コンピュータエンタテインメントソフトウェア協会理事などを歴任。2010年ウリミナ会長に就任。74歳。愛媛県出身。
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【会社概要】
▽本社=岐阜市柳戸1-1 岐阜大学産官学融合本部 インキュベーション施設ユニット6
▽東京支店=東京都新宿区高田馬場3-1-5-210((電)03・6823・ 8112)
▽設立=2008年
▽資本金=1900万円
▽社員=3人
▽売上高=2000万円
▽事業内容=医師、看護師、薬剤師といった医療関係者のトレーニングシミュレーターの開発、販売など