ソニーの平井一夫社長兼CEOと加藤優CFOの記者会見での主なやりとりは次の通り。
--テレビ事業は分社化でどう変わるか
平井氏「分社化で経営のスピードを上げる。会社は分けるが、経営は『ワン・ソニー』の精神でやっていくことにはいささかも変わりはない」
--バイオブランドがソニーではなくなるが
平井氏「苦渋の決断だ。常にソニーらしく市場に一石を投じてきたブランドでもあり、ノウハウや資産はこれからもビジネスに活用しなければならない」
--今期はエレクトロニクス事業の黒字化が必達目標だった
加藤氏「事業の抜本見直しに伴う減損処理500億円の計上や構造改革費用を積み増す影響などで通期の黒字化は困難だ。ただ、赤字は前年度の半分以下にできると思う」
平井氏「来期は黒字化を目指したい」
--最終損益が1100億円の赤字に転落する
平井氏「減損などオペレーション(運営)とは別のところでこの数字になっており、オペレーションはテレビも含め良い方向に向かっているという認識だ。この規模の構造改革はここで打ち止めにしたい」
--経営責任は
平井氏「いろんな見方があると思うが、エレクトロニクス事業を再生し、エンターテインメントと金融事業をさらに大きくしてソニー全体の成長に寄与することが私の使命だ」