シャープが4日発表した昨年4-12月期の連結決算は、最終利益が177億円の黒字となった。同決算期の最終黒字は3年ぶり。これを受けて、今3月期の通期予想を上方修正した。
国内外の景況感が回復して電子機器の需要が上向いたことで、主力の液晶パネル販売が増え、4Kなど高価格帯製品を中心に、国内の液晶テレビの需要も回復した。空気清浄機やエアコン、ソーラーパネルなどの他製品も販売を伸ばした。また経費節減を進めたことで、収益力の回復が進んだ。
この結果、4-12月期決算は売上高が前年同期比21.0%増の2兆1572億円となった。前年同期は1662億円の赤字だった営業損益は814億円の黒字に転換、1991億円の赤字だった経常利益も375億円の黒字となった。
今3月期の通期業績予想では最終利益目標50億円は据え置いたが、売上高は2000億円多い2兆9000億円とし、前期比17%増に。黒字転換をめざす営業利益は従来予想より200億円多い1000億円乗せを目標とした。