総務省は29日、携帯電話事業者の回線を借りて割安な携帯電話サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)向けの回線接続料を半減する指針の改正案を発表した。2013年度分から適用する。MVNOにとっては携帯電話事業者に支払う接続料コストの軽減になるため、より低廉なサービスの提供が可能になる。
MVNOのサービスが普及すればNTTドコモなど携帯電話大手のサービス料金も引き下げられる可能性もあり、韓国などに比べて高いとされるスマートフォン(高機能携帯電話)などの利用コスト低減につながりそうだ。
MVNOがドコモなどに支払う回線の接続料は、前年度実績を基に算出してきたが、13年度分からは同年度の実績を基に算出する基準に変え、半額に引き下げる。接続料は、回線のデータ処理能力の増大に伴い、毎年少しずつ下がってきたが、足元のデータ処理能力をより明確に反映する。