NECの子会社で通信システムなどを販売する「NECネッツエスアイ」は17日、子会社従業員が不正経理を行い、過去数年間で15億円を着服していた可能性がある、と発表した。
子会社は「ネッツエスアイ東洋」。問題の従業員は平成17年7月ごろから小切手の二重振出しと不正な裏書きをして、会社の経費を着服。これをネット競馬などのギャンブルに使っていたという。銀行残高証明書を偽造し、不正仕訳を行うなどして、内部統制システムをくぐりぬけて発覚を免れていたという。
NECネッツエスアイとネッツエスアイ東洋の両社がコンプライアンス活動を進めるなかで、不明な売掛金があることが発覚し、弁護士とともに調べを進めて昨年12月に概要がわかったという。