羽田空港から大阪(伊丹)空港へ向かう最終便の出発時間を、30分程度繰り下げる構想が浮上していることが16日、分かった。羽田-伊丹便は、ビジネス利用の多い稼ぎ頭で、競合する東海道新幹線から客を奪う狙い。ただ到着は、伊丹の周辺自治体と新関西国際空港会社との協定で規定されている制限時間の午後9時ぎりぎりとなる。本格的な地元との協議は、平成26年度中の伊丹の運営権売却(コンセッション)実施後になる見通しだが、調整は難航する可能性もある。
伊丹には、全日本空輸グループと日本航空グループが就航。関係者によると、羽田からの最終便の出発時間を延ばすことを求める要望が、航空会社側から国土交通省と新関空会社に水面下で打診されたという。