国土交通省は20日、来年4月以降の新しい高速道路料金制度を発表した。対象は東日本、中日本、西日本と本州四国連絡の各高速道路会社の4社。複雑な料金体系を3区分に整理して利用者に分かりやすくすると同時に、国費で負担してきた割引財源を同3月末で使い切ることに伴う措置。一部を除き、多くの料金割引が廃止・縮小される。
新たな区分は、基本料金を1キロメートル当たり24.6円の「普通区間」、同29.52円の「大都市近郊区間」、同108.1円の「海峡部等特別区間」の3つに整理した。
普通区間には現在64.0円の関門橋や、39.36円の関越道関越トンネル、28.08円の本四高速陸上部などが入る。大都市近郊区間は現行のまま据え置き。特別区間では現在、404.35円と最も高い本四高速明石海峡大橋や、252.72円の本四の海上部、179.28円の東京湾アクアラインが引き下げとなる。