スマートフォン(高機能携帯電話)などでスタンプと呼ぶイラストや短いメールをやりとりしたり無料通話ができるメッセージングサービス「LINE」の登録ユーザー数が、25日午後2時半過ぎに3億人を突破した。2011年6月に開始以来、2年5カ月で達成した。
本社で開いたカウントダウンイベントであいさつに立った森川亮LINE社長は「東日本大震災の後に身近な人とのつながりを提供するために始めたが、世界中の皆のおかげで達成できた。来年中に5億人を目指す」と次の目標を掲げた。
LINEはメールより簡単にやりとりできるメッセージングサービスのほか、会員同士での無料通話やゲームなどが利用できるスマホ用インターネットサービス。日本のほか海外展開にも積極的で、アジアや欧州や中南米、インドなど各国で若者を中心に利用者が急増。1億人までは約2年半かかったが、その後の2億人までは約6カ月、3億人は約4カ月で達成した。
森川社長はイベント後、報道陣に「より現地化を進めて欧州や米国、インドでもユーザーを増やしたい」と述べ、コンテンツやゲームなどの現地開発を推進しつつ海外市場の開拓を加速する考えを示した。
また、株式上場については「可能性の1つとしてある。(海外上場を含めて)あらゆる可能性を考えている」と説明した。