メガネ販売チェーン店「ビジョンメガネ」を運営するビジョン・ホールディングスと子会社のビジョンメガネは25日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日、保全命令を受けた。信用調査会社の東京商工リサーチによると、負債総額は2社合わせて77億3000万円。
ビジョンHDは昭和54年の設立。本社は神戸市。平成12年には株式を現ジャスダック市場に店頭公開し、14年3月期には売上高172億円まで成長していた。しかし厳しい販売競争に敗れて21年3月期には赤字決算で債務超過となり、上場も廃止となった。同年に運営会社「ビジョンメガネ」を事業子会社として設立して、160店強の店舗運営も移管するとともに不採算店舗を閉鎖して切り抜けようとしたが、経営改善せず、今回の措置に至った。
現在の店舗数は約160店で、うち京阪神に半数が集中している。今後はスポンサー企業を探して、店舗網縮小と効率経営により、存続を図る。