日本フードサービス協会が25日発表した外食産業211社の10月の全店売上高は、前年同月比1・6%減と6カ月ぶり減少となった。相次ぐ大型台風によって全体の客数が同3・4%落ち込んだことが響いたが、主力業態ではハンバーガー店などの洋風ファーストフード(FF)店が全体の足を引っ張った。
主力分野のうちファミリーレストランは2.2%と増収だったが、FFは3.4%減収だった。
天候不順の中、家族連れなどを集めたファミレスは客数を維持し、特に「焼き肉」は客数6・2%増、売上高8・8%増と好調。和風、洋風もプラスだった。中華だけ1.5%減のマイナスだった。
FFは麺類が6.1%増、牛丼など和風が4.1%増と好調だったが、ハンバーガーなど洋風が8.2%減と大きく落としたことで全体では減収となった。
足元では「客足が戻っている」(同協会)という。調査対象は3万1703店舗(1・2%増)。