■中国でのオンライン金融事業に布石
--飼料や畜産を主体とする民間の農牧企業で中国最大の新希望集団(成都市)などと11日に提携を結んだ
「アミノ酸を活用した健康食品や医薬品などの販売について新希望集団、上海市の『上海復旦復華商業資産投資』と提携した。上海では日中の企業家や専門家が参加するビジネスセミナーも主催したが、多くの反響があり、手応えを非常に感じている」
--中国では他社に先駆けてオンライン金融事業にも参入する
「現地の企業と共同で合弁会社を設立する。まだ、全土をカバーするオンライン専業の金融事業は認められていないが、その可能性が出てきたということで、いち早く対応した。中国、とりわけ上海は近い将来、世界的な成長センターになるとみている。今からそのための布石をどんどん打っていく」
--英保険大手プルデンシャル傘下のピーシーエー生命保険を買収し、ネット生保に再参入する狙いは
「保険会社には(保険金を支払う)責任準備金を積んでおく必要があり、会社をつくって黒字化させるには最低5年はかかってしまう。だからこそ、一から会社をつくるのではなく、選択肢の中から買収を選んだ。生保のビジネスモデルは、ネットだけに頼ったものでは難しい。われわれはネットだけには頼らないつもりだ。そのためにも、保険ショップなどさまざまな提携先をつくっていく」