この20年間ほど下降線をたどっていたスキー人気を回復させようと、スキー場が知恵を絞っている。景気回復を背景に、子供や孫をきっかけにかつてスキーに親しんだ大人世代を呼び戻そうとする一方、円安を追い風に、雪に触れることが少ない台湾など東南アジアからの集客増加を狙っている。
苗場(新潟県)、軽井沢(長野県)など全国10カ所のスキー場を運営するプリンスホテルは、子供や孫を持つ40~60代に的を絞る。
昨シーズンに続き、小学生以下にリフト券やスキー用品のレンタル料を無料にするほか、20歳の若者にリフト券を期間限定で無料プレゼントするサービスも始める。
ニセコ(北海道)や蓼科(長野県)など全国10カ所でスキー場を運営する東急リゾートサービスは、12月にオープンする「スキージャム勝山」(福井県勝山市)で、今シーズンの台湾からの予約がすでに400人を超えた。昨シーズン実績の10倍にのぼるという。