2013.11.2 05:00
家電メーカー各社が、「健康」をキーワードにした調理家電の販売に力を入れている。パナソニックは使い勝手をよくしたミキサーがヒット。シャープは生活習慣病に悩む消費者を狙った販売戦略が奏功。高付加価値化を進めることで、会社全体の収益改善につなげる狙いもある。
パナソニックは生の野菜や果物を使ったジュース「スムージー」を簡単に作れるミキサー「ファイバーミキサー」の販売が好調だ。4~9月の出荷台数は、前年同期の実績を7割上回った。人気の秘密は付属のスティック。これを上下に動かしながら混ぜると、キャベツや小松菜など浮き上がりやすい葉物野菜も簡単に攪拌(かくはん)できる。同社は「かゆいところに手が届く工夫が、葉物野菜を手軽に摂取したい消費者のニーズとマッチした」と分析する。
シャープは8月、健康食宅配サービスを手がけるファンデリー(東京都北区)と提携し、糖尿病や腎臓病の患者など、食事制限が必要な人でもおいしく食べられる15のメニューをサイト上に公開した。