来年4月に消費税率が8%に引き上げることが決定したことを受け、JR西日本と関西私鉄5社がカード型IC乗車券の運賃を「10円刻み」で値上げする方向で準備に入った。
「1円刻み」の場合、自動券売機で切符などを買う料金と差が生じ、利用者の反発を招く恐れがあると判断した。関西に比べICカードの普及率が高いJR東日本と首都圏の私鉄は「1円刻み」の値上げを検討しており、東西で対応が分かれる格好になる。
今月16日の記者会見で、JR西日本の真鍋精志社長は、消費税増税に伴う運賃の値上げについて、「10円単位での対応でやりたい」との考えを改めて示した。近畿日本鉄道や阪急電鉄などの私鉄5社も10円刻みでの対応とする方針だ。