求人メディアの運営を行うBroadBank(東京都新宿区)は、独自の採用制度「マンモストライアル制度」を本格的に開始した。
これは、企業と求職側の双方が同意し、お試し入社を行う制度。ハローワークが取り組むトライアル雇用を、企業側がさらに活用しやすくしたものだ。
企業側は求職者をすぐに正規雇用として採用か不採用かを決めるのではなく、契約社員やアルバイトとして受け入れる。このため、ミスマッチのリスクを大幅に減少できるようになる。
具体的にはトライアル期間が終了した後、求職者と事業者で話し合い、正規社員として継続雇用するかどうかを決める。今まで選考線上に達しなかった求職者も、マッチング機会の増加が見込めるようになる。今後1年間で1000社の採用を目指す。
非正規雇用が増加する背景は、単に不景気の問題だけではない。実際に就職してみたものの、職場環境の不適合や、希望職種との不一致によって退職するケースも少なくない。また、事業者側もミスマッチが増えていることから、正規雇用に慎重になっている。そのため派遣、契約社員、アルバイトなどの非正規雇用を増やす傾向が強まっている。