コンサルティング会社のデロイトトーマツコンサルティングは17日、燃料電池車の販売台数が、2015年に4万台、25年には176万台程度になるとの予測を発表した。
市場別では、日本が1万台から20万台、米国が1.6万台から85万台、欧州が1.3万台から71万台にそれぞれ伸びるとみている。米国は、シェールガス革命に伴う水素製造コストが下がることや、カリフォルニア州並みの普及率が全米で実現された場合を想定。欧州は、普及を積極推進しているドイツ並みに英、仏、伊、スペインの普及率が上がることを踏まえて算出した。
一方で、日本は積極的な追加政策がないことを前提としているため、政策次第では実際の普及台数は上ぶれする可能性も残されている。ただ、デロイトでは、「日本市場での普及が遅れれば、他国メーカーに追いつかれ、果実を奪われかねない」(尾山耕一マネジャー)と指摘。今後、法整備などを迅速に進めるためにも省庁間の連携が必要性とした。