ソフトバンクは15日、ゲーム子会社のガンホー・オンライン・エンターテイメントと共同で、フィンランドのスマートフォン(高機能携帯電話)向けゲームの世界大手、スーパーセルを買収すると発表した。15億3000万ドル(約1500億円)を投じて同社の発行済み株式の51%を取得する。有力コンテンツを確保してゲームの開発力を高め、競合他社との差別化を図る。
ソフトバンクが約8割、ガンホーが約2割を出資して特別目的会社を設立し、この会社がスーパーセルに出資する投資会社などから株式を11月上旬までに買い取る。ソフトバンクの孫正義社長などがスーパーセルの取締役に就任する予定。
スーパーセルは2~8月に米アップルの基本ソフト「iOS」を搭載した端末向けゲームで売上高が世界首位となった。代表作は、敵を撃退しながら村を発展させる「クラッシュ・オブ・クラン」や農業を疑似体験できる「ヘイデイ」などで、2作品ともアップルのアプリ販売サイトで上位につけている。