テレビ各局の10月番組改編で、前クールで好調だったドラマ枠の扱いが注目されている。フジテレビとテレビ東京はドラマ枠を増やし、フジは再放送枠も拡充。一方、「半沢直樹」が大ヒットしたTBSは現状維持で、日本テレビ、テレビ朝日も枠を変えず堅実な構えだ。どの局も「ドラマには根強い需要がある」と重視する姿勢では一致している。(本間英士)
首位奪還へ攻勢
「世帯視聴率で苦戦が続き、夏には低調なドラマもあった。視聴率の首位奪還に向け、10月改編ではドラマを強化したい」。フジの立松嗣章編成部長は今月6日の番組改編会見でこう述べ、視聴率競争で先行するテレ朝と日テレに反攻の姿勢を示した。
フジは昨年4~6月に放送した弁護士ドラマ「リーガル・ハイ」の第2シリーズを9日から水曜午後10時に放送。主演は「半沢直樹」の堺雅人だ。このほかドラマ枠を1枠増やし、堀北真希が女性パイロット候補生を演じる「ミス・パイロット」(火曜午後9時)など民放最多の7枠を投入する。