学習ドリルなどの教材を、タブレット端末で提供するビジネスが広がってきた。ベネッセコーポレーションは4日、「進研ゼミ」の小学・中学・高校講座で、専用端末を使った新サービスを来春開始すると発表。採点のスピード化や理科実験の映像配信など、ネットワーク機器の強みを生かしたサービス内容で子供を引きつけられるとして、学習塾でも近年導入が相次いでおり、会員280万人を抱える通信教育大手の本格参入によって、デジタル教育の市場がますます活性化しそうだ。
進研ゼミの同サービスは、高校1年までの9学年向けに来春開始。中1では今年4月に先行導入しており、小6は2015年春開講する。月額料金は小5が5475円、中2は6160円など。「半年以上の連続受講」など条件を満たせば端末をもらえる。
児童向けは、1単元15~20分の動画で「理科実験の様子」や「漢字の書き順」などを解説、問題を解く。中学生向けはライブ授業を定期配信するほか、端末の搭載カメラを使って解けない問題の質問に応じる。